わさ接骨院 成増 の日記
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知覚異常と椎間板ヘルニア
2013.06.04
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ヘルニアの症状と言うと、痛み、しびれ、力が入らないなどが良く知られていますが、案外知られていない症状に足の冷感があります。
下腿から足にかけて異常に冷たく感じることは腰ヘルニアの患者さんではよく経験されることです。
手で触っても冷たくないのに、どうしてこんなに冷えるんだろう?こんな症状を持っている患者さんは多い。
靴下を重ね履きしたり、温湿布を貼ったり、色々と対策を講じるが、冷感はよくならない。こんな経験を持ったことありませんか?この冷感はヘルニアによって腰の神経が障害されて生じるのです。神経は大きく、運動神経と知覚神経、自律神経に分けられます。
運動神経の障害は筋力の低下や筋肉の萎縮を起こします。また、知覚神経の障害は痛みとしびれ、感覚障害をもたらします。そして、自律神経は足の冷感やむくみ、足の色調の悪さを引き起こします。下肢の動脈が細くなり、血行が悪くなって冷たいのは、血流を増やしてやる薬や処置で改善されますが、
自律神経を介して起こる冷感はそのような対処では余り改善が期待できません。しかし、手術により障害されていた神経の機能が回復してくると、痛みやしびれが良くなるように冷感も消え、足に温かみがもどってくるのです。ただし、神経障害が進んだ人では、しびれが残り、冷感も残ることになります。神経障害を長く放置すると治る可能性のある症状が後遺症として残り、悩み続けることになるのです。
下肢にも知覚神経の枝と同様に中枢神経からの作用を受ける因子があります。
交感神経 副交感神経です。これは自律神経系の勝手に興奮したり 抑制したりする
神経組織です。
痛みのある足は 興奮状態にあり怒っています
ですから交感神経緊張状態となり血管が収縮してつめたく感じます。
このように血流だけで冷たく感じるのではなく
神経の作用で冷たく感じる現象が起こるのです。
